瓦版

橘流寄席文字展(開催期間:2019.11.18 ~ 12.15)

 

 

 

【橘流寄席文字展】

寄席の「ビラ字」(現代風に言えば寄席宣伝ポスターの題字)は江戸期から専門の職人が書いていたが、寄席の軒数が減少するとついには職人がいなくなってしまいました。それぞれの寄席で、やむなく間に合わせ的に書くようになってしまったため、明治末から昭和の前期まで、統一した文字の様式は失われてしまいました。

戦後、元落語家の橘右近は落語家を廃業し、演芸場の主任と専門の寄席文字の書家となりました。すでに『ビラ辰』などの教えを乞う師匠が全くいない状況であったが、自身が落語家の前座時代にビラ辰の工房に使い走りでその仕事ぶりを見ていたことと、自らが収集した寄席に関する資料から見よう見まねで書き始めました。その後、ビラ辰の書体をその時代にマッチした読みやすく、わかりやすく工夫し、その書式スタイルを確立していきました。

後に、八代目桂文楽の勧めにより橘流寄席文字家元を名乗ることとなります。

本展では直弟子である橘右一郎氏所蔵の資料を中心に、江戸から上方へ持たらされた寄席文字の様々な形態をご覧いただきます。

ふだん見ることのできない貴重な資料などを展示いたしましたので、どうぞ公演の合間に、ごゆっくりとご覧ください。

【開催期間 2019.11.18 ~ 12.15】