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第14回繁昌亭大賞表彰式行われる~故桂三金夫人にトロフィー

 

表彰式に出席した(右から)桂佐ん吉、奥野雅子さん、笑福亭仁智会長、司会の笑福亭智之介

 第14回繁昌亭大賞受賞記念落語会が17日、天満天神繁昌亭の夜席で開かれ、大賞に輝いた故桂三金さん(昨年11月死去)の妻、奥野雅子さん(39)にトロフィーと賞金10万円が、奨励賞の桂佐ん吉に記念盾と賞金5万円がそれぞれ贈られました。もう一人の奨励賞、桂文鹿は所用のため欠席しました。

 冒頭の表彰式で、上方落語協会の笑福亭仁智会長は三金さんについて、昨年の「落語家25周年記念ウィーク」を企画するなどさまざまな功績に触れながら、「下から慕われ上から頼られ、私たちにとっては『困ったときの三金』といった存在。それだけに急死されたのが残念でならない」とあいさつ。また、佐ん吉については「昨年の若手噺家グランプリでは決勝に残りながら、残念ながらわずかにタイムオーバー。でも、めきめきと実力をつけている」とたたえました。

 これに対し、雅子さんは「(三金さん)本人がすごく欲しがっていた賞だと思います。皆さんのおかげで受賞できました。ありがとうございます」、佐ん吉は「これからも繁昌亭に貢献できるよう力いっぱい頑張ります」と誓っていました。

 この後の落語会では、三金さんと同期で平成6年入門の桂かい枝と桂吉弥が落語と思い出トークを披露したほか、佐ん吉が「愛宕山」、弟子の笑金が「狸賽」を熱演しました。