瓦版

上方落語フェスティバル開幕~「電脳落語会」で不思議体験

電脳落語会の様子=6日、天満天神繁昌亭

 上方落語協会では、文化庁戦略的芸能文化創造推進事業「ジャパン・ライブエール・プロジェクト」の大阪府版「ハルまちフェスティバル」(フェスティバーロなど主催)の一環として、「上方落語フェスティバル」を3月末まで開催いたします。豪華メンバーによる生落語3公演のほか、若手36人による「オンライン次世代落語図鑑」などライブと配信の2本立てで、コロナ禍の大阪を盛り上げます。

 フェスティバル初日の6日には、天満天神繁昌亭でプレ公演として、パブリックビューイング方式による「電脳落語会」が開催されました。笑福亭たま、桂三幸、笑福亭喬介、桂華紋の4人が、ベテラン桂米二演じる「道具屋」の動画を独特の切り口でまとめた編集落語に挑戦。このほか、林家染八による「たいこ腹」の映像をやはりベテラン桂文也が解説する実況落語や、前出4人が場内の一室で演じる別室落語。いずれも、舞台上で生落語は一切行わず、スクリーン映像を鑑賞してもらうという実験公演に、集まったお客様は少々戸惑いながらも拍手を送っていました。

 繁昌亭ではこのほか、豪華メンバーによる「本格『生』落語会」を14日午前10時半(完売)と20日午前10時半、26日午後6時に開催。また、電脳落語会やこれらの公演は終了後、ハルまちフェスティバルの特設ホームページ(こちらをクリック)で後日、無料配信されるほか、同特設ページにはすでに、大阪天満宮の寺井種治宮司、大阪商工会議所会頭の尾崎裕氏、NPO法人上方落語支援の会の盛岡淑郎理事長をはじめ、当協会特別顧問の桂文枝や会長の笑福亭仁智らが出演する特別番組「町衆が支えた天満天神繁昌亭誕生」や前出の「オンライン次世代図鑑」がアップされており、いずれも3月末までご覧になられます。

 「本格『生』落語会」の出演者などは、当ホームページの公演番組案内をご覧ください。チケットは繁昌亭チケット窓口のほか、こちらからも購入できます。