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若手GP優勝の小鯛、NHK優勝の二葉が受賞ウィークへの思い語る

受賞記念ウィーク記者会見に臨む(左から)桂小鯛、笑福亭仁智会長、桂二葉=12日、天満天神繫昌亭

 第7回上方落語若手噺家グランプリ(アーツサポート関西助成)を制した桂小鯛さんの受賞記念ウィーク(24~30日)と、NHK新人落語大賞で女流初の優勝を果たした桂二葉さんの同ウィーク(31日~2月6日)を天満天神繁昌亭昼席で開くのを前に、12日、報道陣を前に受賞の喜びと意気込みを語りました。

 受賞記念ウィークのほか、副賞として繁昌亭と神戸新開地・喜楽館にそれぞれ隔月での出演権を獲得した小鯛さんは「優勝が自信につながりました」と嬉しそう。「三題噺王」を決める「落語とビジュアルアートのアニュアーレ」の予選ラウンド(昨年10月、決勝は2月19日繁昌亭夜席)も1位で通過するなど乗りに乗っている。上方落語協会の笑福亭仁智会長も「古典だけでなく、落語ファンを喜ばせる新作のセンスもある」と称賛。

 通常の昼席では二番手を務めることが多いが、ウィークでは持ち時間がたっぷりある中トリを務める。「(前座ネタの)『時うどん』や『動物園』の呪縛からやっと逃れられます」と話し、報道陣の笑いを誘っていました。

 一方の二葉さんは、受賞後に海外メディアをはじめ取材や番組出演依頼が殺到。知名度は早くも全国を席巻する勢いです。同大賞では女流初の優勝ということで、今回の記念ウィークでは異例のトリに抜てきされました。すでに2月5、6日は完売。通常の昼席では、毎週水、土曜のみのライブ配信も本人の強い要望で毎日配信(詳しくはこちらをクリック)することにしています。

 仁智会長が、故桂米朝さんの著書『落語と私』にある、男性仕様の落語界で女性が演じる難しさを引用しながら、違和感なくお客様を引き込む二葉さんの表現力をたたえると、二葉さんは「私は男の人と同じやり方で賞を勝ち取った。女流という言葉を死語にしたいですね」ときっぱり。ウィークに関しては「楽しい1週間にしたい」と話していました。